とりあえず語らせて
きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)
という、タイトルでした。
率直にクソやろう、といった気分です。
最高すぎるだろ、と。
この世に生を受けて22年。
私があんなタイトルを思いつく瞬間は、これまでも、この先も、ない。ということをここに断言し、宮藤官九郎氏への敬意としたい。
私は白鳥の死体を踏んだことがないからだ。
なんの気なしにこの本を図書館で見つけて借り、読み、読み、そして読み、破りたいと思った。
破って破損代だけ払ってそのまま手元に置いてバイブルにしたかった。(お金で買おうな)
でもほんとにちゃんと買おうと思う。
一冊を通して残ったことと言えば男子高校生(男子校)の底知れない性欲ぐらいなものだけど、
白鳥おじさんには1ミリも同情できなかったけど、
だけど、大前提として面白さが散りばめられていて、
電車で何度も上がりかけた口角を誤魔化して、
家ではヘラヘラ読んだ。
どんな本なの?って聞かれたら、ただのただただ面白い本だよ、としか答えようがないし、答えたくない。
しかしその面白さは100%彼の言葉だけで生み出されていて、しかもそこから彼が宮藤官九郎になっていった根幹が伝わってくる。
こんなにロクでもない、面白い少年(とその周辺)を面白く書くのが、紛れもないその少年だなんて。
(年齢的には青年だろうけど、少年感が強すぎるので敢えて少年と書きました)
なんてことを考えながらは読みませんでしたが、読み終わってじわじわと感想を抱きました。
個人的には推敲のミルフィーユの表現が一品すぎて、ミルフィーユが嫌いになりそうです。
なんでもっと小説を書かないんだろう、不思議だ。
でもやっぱり、クドカンと言えば脚本ですかね。
どうでもいい小ネタが伏線になったり、セリフの裏に真理があったり、
最後の最後まで期待して観れるドラマって他にない。
大抵のドラマは、視野の中の出来事が視野の中で片付いていくのに、あーーーーーそこ?!?!ってなってしまうあの感じは唯一無二。
最近は池袋ウエストゲートパークを観始めました。
ちょっと前は木更津キャッツアイだったし、その前は何度目かの11人もいる!とゆとりですがなにか、だった。
純粋に俳優さんの凄さを引き出す脚本家でもあるなと思います。
というか本当にセリフが好きすぎて好きすぎて、、、、
書けば書くほど悔しい。
どんな思考してんだろ。
とりあえず本の返却までもうしばらくあるので、何度も何度も読み返して破っておこうと思います。
それから木更津キャッツアイのシナリオブックを買うか迷い中。
次見るとしたら何のドラマかな。
大河も楽しみすぎる。
てな感じで、
私のクドカンブームはしばらく続きそうです。