明日もきっと、朝はパン

嘘は書かないようにしてる

山Pのインスタライブまで時間があるので、最近読んだ本の紹介をします。

最近はエッセイを読むことにハマっています。なぜなら仕事であまり読むことがないからです。直近で読んだ4、5冊はほぼエッセイ。唯一、ヨハンナシュピリのハイジは違ったけど。海外文学も仕事で触れることはないので、まぁそういうことなんだと思います。

好きな作家に出会いました。せきしろという方です。BOOKOFFの送料を無料にするためになんとなく買った「去年ルノアールで」。13年前に星野源主演でドラマ化されていて、ちょろっとだけ見たことがあったので知っていましたが、いやぁ、面白かった。エッセイだけど妄想。妄想なんだけど、それも現実。電車で読みながら、ニヤァとしてしまいます。つい笑ってしまうけどすごく共感できる部分もあって、時々一緒に寂しくなるような、そんなエッセイでした。なにがすごいって、ずっと面白いんですね。やっぱり面白いは正義だし、結局面白いことを書ける人って頭がいい人なんだろうなぁと思いました。

そしてそれに影響されて買ったのが、又吉直樹せきしろの共作、「カキフライが無いなら来なかった」。自由律俳句集?になっていて、二人が撮った写真とエッセイが合間に入ってきます。最初はなんじゃこりゃ?って感じであまり馴染まなかったけれど、読んでいくうちに景色が浮かぶ浮かぶ。初めて自由律俳句の良さに触れました。日常で1.5秒くらい感じる感情を上手く切り取っているという感じ。読むとその1.5秒くらいの感情が5秒かけて思い起こされる。1.5秒で消えるものはあまり印象に残らなくても、5秒かけて思い起こされたものって、なかなか消えないんです。それが例え同じ情景だったとしても。それが文学の面白さなんだなぁと思いました。もう二冊くらい出ているそうなので、順番に読んでいこうかな、と思っております。

その間に読んだのが、「ハイジ 上」ですね。これはあの名作「アルプスの少女ハイジ」の原作です。内容はともかく、なんで読んだかというと、アニメが好きだからです。前にCSで一挙放送をしていたときに初めて見て、ほぼ全部見切りました。のほほんとしたストーリーに見えて結構背景が重くて見応えがあるのと、普通にアルムの山に憧れるのと、ハイジのツッコミどころがありすぎるというこの3点が好きで、思わず原作も買ってしまいました。読んでみると、アニメが思っていた以上に原作通りに描かれていたのだと知って、ははーんと思いました。それ以上でもそれ以下でもありません。東京で毎日働いている身からすると、アルプスの山を思い描くだけでも良い息抜きになるので、ちょうど良い本といった感じでしょうか。

そして今日買った本が、荒内佑の「小鳥たちの計画」です。荒内さんはceroの方です。ceroの曲の作詞とかもされていて、まぁ独特の世界観を持っているなぁと前から思っていました。一度だけ何かの連載を読んだことがあって、今まであまり読んだことない文章を書く方だったので、今回エッセイを発売したのをきっかけに手にしてみることにしました。まだ読みかけですが、教養のある人ってこういう人をいうんだろうなというのが今のところの感想。今までのエッセイとは違って文学的で、その分読みにくくはあるんだけど、解くように読んでいくと非常に良い時間が過ごせます。まさに今の時期にぴったりです。ひとつひとつの終わり方がすごく良くて、じわっと完結する感じがとても良いですね。これは自分への誕生日プレゼントということにしよう、となんとなく思いました。これをもらったらめちゃくちゃ嬉しいなぁ。あ、あと装丁が良い。紙の質も良くて、自分の言葉がこんな風に形に残ったら素敵だろうなと思いました。

以上、最近読んだのはそんなところかな。

映画より本の方が感想が書きやすいのはなんでだろう?そのうち映画レビュー2も書くつもりです。山Pのインスタライブまでに書き終えることができなかったので、結局一旦インスタライブをはさみました。今日もかっこよかったです。f:id:sweetangler327:20200429224129j:image