レバニラが食べたい
急にレバニラが食べたい。
さっきまであまりお腹が空いていなくて、
夜ごはんを食べそびれてしまった。
自宅の最寄駅の二駅前にして急にレバニラが食べたい。
白いご飯といっしょに。
味が染み込んでクタクタになったニラと、独特の歯触りのレバー。噛むと苦味と旨味が広がって、落ち着いたら白いご飯をひとくち噛み込む。
そんなレバニラが食べたい。
だけど、日高屋もスーパーももうやっていない。
きっと、明日になればそんなにレバニラを食べたくはないだろう。
今なら一番おいしくレバニラを食べてあげられる気がするのだ。
とすると、私にとってもレバニラにとってもウィンウィンではないだろうか。
だけど、お店はもうやっていない。
蔓延防止法がなければ…とか思ったけれど、そもそもこの時間はお店がやっていない。
なんでもかんでもコロナのせいにするのはよくないと思う。
それでもやっぱり、レバニラが食べたい。
私は今、レバニラが食べたいのだ。
コンビニってあんなに豊富なのに、何でレバニラが売っていないのだろう。
保存しにくいのだろうか。
あとレバニラって家で作ることないよな。
このままレバニラの歌でも作ってしまおうか。
多分作らないだろう。
ああレバニラ。
そんな好きな食べ物でもないけれどレバニラ。
今ではもう、儚い夢。