節目の夜
現苗字で過ごす最後の夜。
すごく不思議な感覚。
一生に一回の感覚だなって思うと、なんとなく残しておきたくなった。
絶対もっと寂しくなるだろうなと思っていたけれど、意外とそうでもないことに驚いている。
半年間かけてじっくり受け入れてきたからかな。楽しみの方が多いからかな。どんな場合であれ、何かの節目の前は不安な気持ちでいっぱいになる私が、楽しみの方が上回ることがすごいなと率直に思う。
一度考えると寂しさでいっぱいになってしまうから考えないようにしているだけかもしれないね。
まとわりつく全てが変わっても、私が私であることには変わりない。これからも。
これから始まる生活が今度は当たり前になって、それが終わってしまうときにはまた寂しくなって。人生ってそれの繰り返しなんだよね。
当たり前なんて、あるようでないのだから。
これからどんな人生になるのか全く想像もつかない。
幸せなときもそうでないときも、それを誤魔化さないで一つ一つ消化しながら生きていけたらいいな。