明日もきっと、朝はパン

嘘は書かないようにしてる

たまには大停電になればいい

ひどく落ち込むことがあって、

 

考えないようにしよう

プラスに考えよう

気づかれないようにしよう

 

を考えすぎてたらいつのまにか夜中の1時で、

 

お風呂に入ろうとしたら

電球が片方だけ切れていて、

 

暗い気分で暗いお風呂に浸かりながら

見事な演出だなぁと感心したりして、ふと思う。

 

 

 

たまには大停電になればいいのに。

 

 

 

 

急に電気が付かなくなればいいな。

 

テレビも消えればいいし、エアコンの音もなくなればいい。

 

充電もできなくていい。

 

電車も止まればいいし、信号も消えればいい。

 

街灯が消えて、月明かりを知ればいい。

 

冷えた部屋で、本当の春の寒さを知ればいい。

 

気づいたら寄り添う人の暖かさを知ればいい。

 

横に誰もいないと、孤独を知ればいい。

 

 

 

じっと電気が付くのを待って、供給の有難さを知って、電気は大事とかなんとか言って、

 

戻った時には全部を忘れればいい。

 

 

 

電気で沸いたお風呂と半分の灯りの中で身体を暖めながらそう思った私も、

 

身体を拭く頃には全てを忘れてれば良かったな

 

今日あったあんなこともこんなことも。

 

 

電球は誰かが替えるだろう。

明日には明るいお風呂に入って、

暗いお風呂を忘れる。

 

 

大停電はおそらく起きることはない。

 

 

 

それでもそんな夜があったっていいと思う。

 

 

たまには大停電になればいい。

 

 

 

真暗な夜に、人は何を考えるのだろう。