明日もきっと、朝はパン

嘘は書かないようにしてる

映画レビュー その1

暇なので、やることはあるけど無視して映画レビューを書きたいと思います。初めてのちゃんとした映画レビュー。映画レビューデビューです。

最近見た作品でよかったものたちをさらっと紹介します。さらっと読んでください。

 

その1  「his」 監督:今泉力哉

 初っ端から嗜好丸出しですが、大好きな監督です。「愛がなんだ」がヒットしました。就活の合間にミニシアターに行くことにハマっていたときに「パンとバスと2度目のハツコイ」を見て好きになりました。ちょうどそのとき、パン屋で働くか編集職に就くかで迷っていて、この映画を見て、やっぱり私はパン屋で働くべきだ!と強く思いました。そして今、編集職2年目になります。

 今泉監督の好きなところは、"どこにでもとは限らないけど、確かにいる人"や、"異質を自然に受け入れる世界"を違和感なく描いているところです。「his」はそのどちらもが反映されていると感じた作品でした。同性愛という、最近腐るほど見るテーマですが、この"異質さ"にきちんと焦点を当てつつ、2人の関係は嫉妬するくらいの愛情で描かれています。それは、異性愛者も普通に憧れる恋愛関係が描かれていたということだと思います。テーマはあるけど押し付けがましくない。この感覚が程良くて、だけど一言一言が身にしみて、静かな映画でありながら、一瞬も退屈することなく見ることができます。

 一つ前に見た「mellow」という作品でも、女子中学生の同性愛がさらっと描かれていたけど、「好きじゃないから振る」というごく当たり前の展開になっていてとても良いなぁと思いました。それでも今回「mellow」ではなく「his」を選んだのは、なぜかこっちの方が映像が頭に残っていて、ふとした瞬間に思い出して、また見たいなぁと思うことが多かったからです。なんだかんだ言っても映画は映像作品であるので、"映像が頭に残る"というだけで勝っていると思います。映像がキレイなだけな作品は好きではないですが。

 今泉監督は最近いろんな作品を公開していますが、どれも安定して良いのでこちらも安定して期待していこうと思います。邦画好きな人は絶対好きだと思うので、気が向いたら見てみてほしいです。

 

その3くらいまで書こうと思ったんですが、どう考えてもその1を長く書きすぎている気がするので、このへんでやめておきます。続きはまた気が向いたときにでも。それから勧めといてなんですが、「his」は一応まだ公開中の作品なので、映画館でしか見れないし、レンタルもまだしていません。Stay Homeで見れない作品をレビューしてしまいました。ごめんね。